日本土壌肥料学会2018年度神奈川大会 公開シンポジウム「いま改めて問う、土をどう教えるか」開催のお知らせ

日本土壌肥料学会2018年度神奈川大会 公開シンポジウム「いま改めて問う、土をどう教えるかー土壌教育の再設計と未来の学習指導要領ー」開催案内


2017年3月に公表されました新学習指導要領において新設されました「雨水の行方と地面の様子」の単元(小学校第4学年理科)において「土の粒」が取り上げられましたことを受けて、日本土壌肥料学会では「土の粒」の指導案を公表しました。これを受けまして、日本土壌肥料学会2018年度神奈川大会では、文部科学省教科調査官の鳴川哲也氏をお招きして、公開シンポジウム「いま改めて問う,土をどう教えるか-土壌教育の再設計と未来の学習指導要領-」を下記の要領で開催する運びとなりました。万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願いいたします。

【開催の趣旨】
児童生徒の土の理解の増進には学習指導要領における「土」に関する内容の充実が不可欠である。2017 年 3 月に公示された新学習指導要領では、防災の観点から「土の粒」という表現が小学校理科[第 4 学年]に新たに登場したものの、食育や環境教育などの視点による「土」の取り扱いは不足しているのが現状である。本シンポジウムでは「土をどう教えるか」をキーワードとして、新学習指導要領への「土の粒」導入の経緯と本学会の対応を紹介するとともに、将来の学習指導要領で「土」を取り扱うための新たな視点の可能性(土壌教育の再設計)について議論する。

【日時】平成30年8月31日(金)13時~16時
【場所】日本大学生物資源科学部2号館1階211講義室
    (神奈川県藤沢市亀井野1866)
【アクセス】http://www.brs.nihon-u.ac.jp/access_map.html
【参加費】無料
【プログラム】
開会の辞  ……福田 直(武蔵野学院大)
1)新学習指導要領と「土」に関する学習について~学習指導要領改訂のポイントと新内容導入の経緯~ 
      ……鳴川哲也(文部科学省初等中等教育局教育課程課)
2)「土の粒」指導案作成の背景と考え方                   
      ……福田 直(武蔵野学院大)
3)「地面をつくる土の粒と雨水の行方」の指導案およびその教材開発と WEB での公開  
      ……森 圭子(埼玉県立川の博物館)・村野宏達(名城大学)・赤羽幾子(農研機構)
4)人類の生存基盤としての表土の重要性を実感する 
      ……平井英明 (宇都宮大学)
5)土壌が地球環境問題の主役であることを効果的に伝えるには 
      ……白戸康人(農研機構)
6)食べる窒素と環境中への窒素ロス~窒素の循環利用に欠かせない土の機能~  
      ……江口定夫(農研機構)
7)総合討論 ……座長団: 赤羽幾子・村野宏達・平井英明・福田 直
閉会の辞  ……福田 直(武蔵野学院大)

【参考】日本土壌肥料学会土壌教育委員会HP http://jssspn.jp/edu/activity/publication/
    ※指導案「地面をつくる土の粒と雨水の行方」を公開しております。

【問い合わせ先】公開シンポジウム提案者代表 平井英明 E-mail:hirai@cc.utsunomiya-u.ac.jp
【公開シンポジウム提案者】平井英明・赤羽幾子・菅野均志(東北大学)・村野宏達・福田 直

2018年07月20日