農研機構-MARCOシンポジウム「今こそ土壌の炭素貯留~4/1000イニシアチブとともに」 (2月28日開催)のお知らせ

NARO-MARCO International Symposium Soil Carbon Sequestration: needs and prospects under the 4 per 1000 initiative


農地土壌への炭素貯留は、地力の維持増進と気候変動緩和の両方をかなえるwin-winの方策として注目されてきました。2015年末の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)の際に世界中で土壌炭素を増やそうという「4/1000イニシアチブ」が提案され、また2016年末のCOP22においては、我が国主催により、農業分野における気候変動研究の各イニシアチブ(4/1000イニシアチブ、GRA、GACSA、GSP)の協調を目的とした会合が開催されたことを受け、国内外で注目度が上昇しています。

そこで、4/1000イニシアチブに対する農研機構のモンスーンアジア域での活動推進の可能性を探るため、モンスーンアジア農業環境研究コンソーシアム(MARCO)の枠組を活用し、国内外から現状に明るい専門家を招へいして、今後の進むべき方向性を議論します。

MARCOはモンスーンアジア地域の農業環境研究の国際協力を促進するための柔軟な研究協力ネットワークであり、現在農研機構を含む9か国17研究機関から構成されています。

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【開催日】
平成29年2月28日(火曜日)~3月1日(水曜日)

【開催場所】
つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3)  (1日目)
農研機構 農業環境変動研究センター(茨城県つくば市観音台3-1-3) (2日目)

【主催】
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)

【後援(予定)】
農林水産省、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター、国立研究開発法人国立環境研究所、一般社団法人日本土壌肥料学会、日本ペドロジー学会、4/1000イニシアチブ

【参加範囲】
海外および国内の研究機関、大学等、行政機関、その他話題に関心のある方(海外招へい講演者: フランス、中国、タイ、インド、英国より)

【使用言語】
英語のみ

【プログラム(講演予定者と予定演題)】
第1日: 2月28日(火曜日)
公開シンポジウム(つくば国際会議場:大会議室101)

10:00 挨拶
10:10 Claire Chenu(INRA/Agro Paris Tech, 4/1000イニシアチブ科学技術委員、フランス)
   基調講演:4/1000イニシアチブ提案の経緯と現状、土壌炭素貯留研究の現状と今後の展望
10:55 Xu Minggang(農業科学院、中国)
   中国の農地における土壌への炭素貯留~長期連用試験の結果から
11:20 Suphakarn Luanmanee(DOA, タイ)
   長期の肥培・作付け管理が土壌特性に及ぼす影響~タイの長期連用試験の結果から
11:45 Cherukumalli. Srinivasa Rao(ICAR-CRIDA, インド)
   インドの多様な環境条件の天水農業生態系における長期連用試験の成果と今後の展望
12:10 (昼食)
13:30 久保寺秀夫(農研機構 中央農業研究センター)
   日本各地の農耕地における長期連用試験
13:50 松浦庄司(農研機構 農業環境変動研究センター)
   日本各地の草地における長期連用試験
14:10 白戸康人(農研機構 農業環境変動研究センター)
   長期連用試験データを利用した土壌炭素モデルの検証と改良
14:30 Jagadeesh Yeluripati(The James Hutton Institute, 英国)
   土壌有機物動態に影響を与える要因:長期連用試験データを活用したモデルの相互比較研究
15:00 (Coffee Break)
15:30 伊藤昭彦(国立環境研究所)
   土壌炭素モデリングと気候変動:現状と課題
16:00 吉本真由美(農研機構 農業環境変動研究センター)
   イネの高温障害に対処するための国際観測ネットワークMINCERnet
16:20 総合討論
   (司会: 和穎朗太(農研機構 農業環境変動研究センター))
17:00 閉会

第2日: 3月1日(水曜日)
関係者打合せ会議(農業環境変動研究センターほか)

【参加方法】
農研機構HPよりお申込みください。
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2017/01/073247.html

2017年02月07日