ペドロジスト誌の即時オープンアクセス化のご案内(2026年度70巻第1号より)
2024年2月に内閣府により決定された「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」により,2025年度以降,公的資金を受けた研究成果の出版に対し,即時オープンアクセスが義務付けられることとなりました。オープンアクセスは,研究成果を広く公開し,その利活用を促進することを目的としており,その要件として無料公開(フリーアクセス)に加えて,永続的なアクセスを保証するためのDOI等の識別子の付与,著作権の取り扱いを明確にするためのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)等の適用が求められています。
これに対して,事務局および評議員会で検討・審議を行った結果,ペドロジスト誌70巻第1号(2026年6月発行)よりゴールドオープンアクセスジャーナル化し,掲載論文にはCC-BY(表示)ライセンスを付与して公開することを提案し,2025年度日本ペドロジー学会総会にて承認されました。
この即時ゴールドオープンアクセス化に伴い,投稿規定(9.著作権)を改訂しました。さらに、会員のみなさまには新たに著作権譲渡承諾書の提出をお願いします。それぞれのファイルは、投稿・執筆規定のページ(https://pedology.jp/papersubmit.html)からご確認ください。
著作権譲渡承諾書は、論文の受理後に提出するもので、CCライセンスを付与するために必要です。投稿規定および著作権譲渡承諾書内に記載の同一性保持権は著作物の内容やタイトルを著作者の意に反して改変されない権利であり,国内法において保障された権利でありますが,アメリカ発祥のCCライセンスにはこれに相当する規定がありません。同一性保持権の不行使の宣言は,翻案による研究成果の普及や積み重ねを推奨するCCライセンスの内容に沿ってこれを宣言いただくものであり,これによって利用者側のリスクを減らすものです。本権利の不行使を宣言したからといって,当学会が著者の同意を得ずに受理原稿の内容を改変するものではありませんし、利用者側が一般的な引用ルールを無視して使用してよいというものでもありません。ペドロジスト誌論文著者のみなさまにはこのことをご理解いただき,著作者人格権(同一性保持権)の不行使の宣言を行っていただきますようにお願いいたします。
ペドロジスト誌70巻第1号より、現在の1年間のエンバーゴ(閲覧制限期間)を廃止し,公開は刊行後1ヶ月以内に行います。69巻第2号までに掲載された論文はCC-BYライセンス付与の対象外であり,転載・複写については従前どおりの扱いとなります。
会員からの投稿原稿や編集委員会からの依頼原稿については,これまでどおりAPC(論文掲載料)は徴収せず,費用は超過ページ代のみです。また,超過ページ数制限の緩和を行うこととなりましたので、こちら(同時に公開するお知らせ文)も合わせてご確認ください。
オープンアクセス化により,本誌の閲覧数,被引用数,利用者数が増加することが期待されます。これを機に,会員のみなさまにはこれまで以上に本誌をご活用いただけますよう,お願い申し上げます。
皆様からの投稿をお待ちしています。





