第12回日本ペドロジー学会論文賞が決定しました
2023年11月18日に行われた日本ペドロジー学会2023年度大会総会において、第12回論文賞の授与式が行われました。
【第12回論文賞】
受賞者:谷 昌幸、古橋直太、木下林太郎、相内大吾(筆頭著者所属:帯広畜産大学)
受賞論文:北海道十勝地域のナガイモ栽培圃場における土壌断面形態と土壌分類(ペドロジスト64巻1号:14-23)
論文DOI:https://doi.org/10.18920/pedologist.64.1_14
選考理由:
本論文は、北海道十勝地域の黒ボク土において、ナガイモ栽培の深耕にともなう土壌撹乱の土壌断面形態への影響を現場での断面調査および土壌理化学性分析に基づき、詳細に明らかにしたものである。ナガイモに限らず、ゴボウなど深根性作物においても深耕により土層が大きく撹乱される場合が多く、強度に撹乱された土壌を対象とした生産現場における土壌断面調査に多いに役立つ情報を提供している。また、このような土壌における現行の土壌分類体系の問題点と、改訂のための課題を指摘しており、ペドロジーの発展に寄与するものである。さらに、本論文は2024年に十勝で開催が予定されている国際土壌分類会議においても、重要な知見を提供出来る。